◇支部長 挨拶◇ 会員のみなさまへ

 

令和元(2019)年度支部長 杉山由美子

~同窓生の皆様からお力をいただきながら~


 令和元年度、佐保会静岡支部長を拝命しました杉山由美子と申します。新年号そしてオリンピック開催年度という節目に、母校同窓会とのご縁を頂きましたことに感謝申し上げます。

 

 まずは、「継承と発展」を合言葉に、魅力ある講演会、会費納入促進方法の工夫等、本支部発展にご尽力いただいた吉原崇恵前支部長はじめ前役員の皆様に、心よりお礼申し上げます。先輩役員の皆様の「実績と思い」を継承しながら、「知恵と工夫」で、皆様に「参加してみようかしら」と思っていただけるような活動を企画・実施できればと思っております。ご理解とご支援を宜しくお願いいたします。

 

 私自身の佐保会静岡支部との関わりは、ここ10年ほどになります。それ以前は、仕事や育児等、やらねばならぬ事に追われ、ご案内を頂きながら失礼する時期が続きました。しかし、仕事では何人かの同窓生の方々に出会い、親しくお付き合いいただくこともありました。所属していた高校教育現場では、教員として活躍する同窓生が多数いらっしゃいました。授業力や指導力に定評のある方も多く、困った時、公私共に何でも相談できたのは、同窓の先輩であり同僚だった気がします。

 

 その後50代前半に、幹事として東部支部会に関わり、様々な分野でご活躍なさっている先輩諸氏のお話を伺う機会がありました。刺激的で、視野の広がる思いがして、その後も支部会や総会に参加させていただくようになりました。

 

 「同窓」という言葉をさらに意識するようになったのは、退職後、大先輩である随筆家、清川妙(きよかわたえ)さんの本との出会いからでした。国語の教師だった清川さんは、聴覚障害のある息子さんの教育に全てを捧げるため離職。その間書き溜めた文章が、初めて30代で雑誌に掲載され、文筆活動に入られます。万葉集や徒然草などの古典を、自身の生き方に重ね分かりやすく解説していらっしゃる著書は、100冊を超えます。著書のあちこちで、奈良女子高等師範学校時代の授業の思い出や、「ささやきの小径」や「馬酔木の森」といった、私たち同窓生にとって懐かしい場所が登場します。人生の後半には、1年の間にご主人と息子さんを亡くされ、自身もがんの手術を受けます。それらを乗り越え、54才から英語を学び、60代でイギリス一人旅。80代、90代でも意欲的に講演会講師を務めたり、本を出版されました。「好奇心を持ち、暮らしの中に佇ちどまり、耳目に触れ、心に触れたものを愛で、成し遂げたいと思うことを楽しみながら続ける(「おてんば八十八歳、喜び上手の生き方ノート」より)」という大先輩の、気負わず、品格ある生き方は、今の私の目標となっています。

 

 世の中はネット社会。インターネット上で、世界中の見知らぬ人たちと交流ができ、自分の世界を広げられる時代に、「同窓生の集い」の意義はどこにあるのでしょうか。それは、多くの日本人にとって「心のふるさと」ともいえる奈良の地で青春時代を過ごした経験。それを共有するがゆえに、お互いの存在が身近になり、家族や幼な馴染みとはひと味違った存在として、分かり合えたり、力をいただける気がします。

 

 「佐保会静岡支部」の活動によって、同じ学び舎で多感な時代を過ごした同窓生の皆様が、世代を超えて集い、新しい気づきや物の見方に出会い、心も体も元気になっていただけるようなお手伝いができれば幸いです。

静岡に住む奈良女子大学卒業生の方、情報をお寄せ下さい。

◇入会の手続き◇

他県から就職・転居で静岡県に転入された方や当支部への復会のご連絡、お待ちしております。

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