◇支部長 挨拶◇ 会員のみなさまへ

平成27(2015)年度支部長 山本 志保美 

  佐保会は大正3年3月29日奈良女子高等師範学校の第1期生と2期生によって発足しました(「佐保會報第190号」久留島)。欧州で第一次世界大戦が勃発した年、日本では関西に置かれた高等女子教育が産声を上げていました。今年は創立101年目、次の100年へのスタートが切られました。その年に支部長をお引き受けすることになり、身が引き締まる思いがします。静岡県支部名簿にはS6卒~H27卒まで、約440名の会員が登録されております。共に奈良の地で学び、得難い巡り合わせでこの静岡県に根を下ろしたからには、「深き縁」で結ばれていると思われます。是非とも会員の結びつき高めていただきたいと願っております。


  昨今経済成長戦略・民間投資促進として女性の活用が提唱されております。しかし現情は相変わらず、仕事・家庭・育児と両立させていくのは厳しく、結婚回避・少子化の傾向は止まりません。都議会ヤジにみられるようにセクハラ・パワハラ・マタハラは後を絶ちません。私も経験したことがありますし、後輩からも相談を受けています。

前例のないスピードで高齢化が進む以上、制度上の保証はもちろん、必然的に「男女共働き・多様性(育児・介護・病気・障害)・効率重視の働き方で、ワークライフシナジー(相乗効果・小室敏江)」を高め、男女共に意識の転換を図ることが必要ではないでしょうか。


  7月5日の総会では、大学の社会教育センターとの共催で伊藤美奈子教授の講演会を開催しました。佐保会員28名に加えて8名の一般参加者が集いました。明快で示唆に富んだ講演は好評を博し、9日の静岡新聞にも取り上げられました。懇親会での近況報告・情報交換は、人生のロールモデル満載。「来し方、行く末」を顧み、忌憚なく意見交換をした得難い機会となりました。


  「役員になったから」佐保会に関心を持たれた方が多いように思われます。それが好機なのではないでしょうか。声を掛け合って、一人でも多く継続して参加していけば、大きな「輪・和」が構築できます。草木も花もポツンと置かれた一鉢は枯れてしまいますが、緑のある庭に置き換えると、生気を取り戻します。


  とくに女性は人生を長いスパンで捉えて、ワークライフバランスを取るのが賢明ではないでしょうか。人生のそれぞれのステージにある同窓生が協力・団結してネットワークを広げ、「奈良女・女子力」を発揮してゆかれることを心から願っております。


静岡に住む奈良女子大学卒業生の方、情報をお寄せ下さい。

◇入会の手続き◇

他県から就職・転居で静岡県に転入された方や当支部への復会のご連絡、お待ちしております。

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